Up! Up!! Up!!! Long

30歳の頃、自分でカメラを買って撮り歩き始めた頃の写真雑誌で推奨されていた撮影法は被写体に近づいて撮るというものだった印象があります。単焦点のレンズでモデルに近づいて撮るのが迫力を創り出すという撮り方ですね。「大きく・もっと大きく・さらにもっと近づいて、それから退いて」を繰り返して作画したようです。私はモデル撮影はしなかったので、スナップ撮影をする人たちの撮影法として写真雑誌を読んでいました。

数年前から新聞社のカメラマンを長年されていた方の街歩き撮影会に参加しているのですが、その方との会話で出てきたのがタイトルの「Up! Up!! Up!!! Long」です。新聞社に入ったときに先輩から教わった撮り方は「Up! Up!! Up!!! Long」だったと聞かされて、直ぐにピン!ときました。

今はズームレンズ全盛で、体を動かさなくても近寄った画像を撮れますが、自分が30歳の頃のズームレンズは単焦点の明るいレンズに比べると性能に格段の差があって上級者はズームレンズの描写性能の不味さを嫌い短焦点レンズで被写体に近づく方法で迫力作品を創り出していたということなんだと思います。

撮影機材全般に言えるのですが今の機材に比べると昔のモノはかなり粗末でした。写真愛好の上級者はそういう粗末なモノを上手く取捨選択して厳しく作品を作っていたように思います。出来上がった作品は今の優れた機材を持ってしても作り出せないものも多いように感じます。

Up! Up!! Up!!! Long をすると、主題を主張するのはできるのですが、概して日の丸構図になりがちです。私の作品はマクロ的表現を好んだせいもあって小さいものも富士山のように大きなものも全部主題を中心にデカく撮りがちで、作品として描くものに深みがないような自覚もあります。それが作風、個性だということも言えるのですが、物足りなさがいっぱいで試行錯誤を続けています。

タイトル画像は忍野村二十曲峠の紅葉ですが、右下に富士山を入れています。
構成をひねったつもりですがどうでしょう?

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