ドラマを探して富士山へ

富士山を本格的に撮り出したのは2012年の秋からです。
最初の頃は、撮影ポイントも知らず、誘ってくれる人に頼っての富士山通いでした。
通っているうちに、富士山が見えるだけではダメで「いつもと違う富士山」に期待するようになります。
気象や自然現象が絡むと「いつもと違う何か」が絡んでくるのです。

ダイヤモンド富士は富士山撮影が好きな人には人気ですが、私はあまり好きにはなれませんでした。
太陽が頂上にあるだけで、強い逆光のために富士山の表情が消えてしまうからです。
月が富士山の頂上にあると、ダイヤとは違うパールを引用してパール富士といわれていますが、こちらも暗い中では月の光が強すぎて月の表面の描写が難しいこともあり、日の出と重なる頃、月の光が薄れるのをチャンスと捉え撮ろうとする人が多いです。11/1のブルームーンのパール富士狙いはそういう意味で難しい撮影でした。日の出が6時5分ごろ、月が富士山に差し掛かるのが6時ごろで日の出がもう少し早いとよかったのですが、微妙な時間帯でした。

朝日や夕陽の時間帯は富士山に斜めの光が当たり空模様と相まって色がつくことも多く、撮影に適した時間帯といえます。一方、日中のトップライトの時間帯は普通の視覚効果というか変哲のない風景になりがちです。朝日の時間帯を狙う場合も日の出の前から日の出、その後、周りに陽が入ってくるまでが撮影の時間帯です。夕方も、日の入り1時間前くらいから日没後30分くらいまでを狙うのがポイントだと思います。
朝焼けや夕焼けは長く続かず、かつ激変することもあるので、待つ楽しみ、待って期待通りにならなかった時のがっかり感も楽しめたりします。

月や太陽なのどの天文の世界は情報としてそれなりに入手できるし、GPSなどと絡めて対象物の見え方を教えてくれて撮影場所などの参考になる情報を提供してくれるソフトもあります。また、そういうソフトなどで得た情報をネット上で流してくれてもいるので、人気の撮影場所には人が集まる傾向もあります。撮ろうと思えば、狙って撮れるということですね。

気象の方は色々な形を見せてくれます。代表的なのが雲で、他には霧や虹、雨、雪、氷、雷光、強風、嵐なども対象になると思います。この気象の関係は気象予報などで可能性を探ることはできても確実ではないため、撮影地に出かけながら無駄になることもあります。富士山が姿を見せてくれればまだしもずっと雲の中ということも珍しくありません。しかも、雲が絡んで印象的な風景になるのは、ピーカンの快晴状況ではなく、気象の変化がある時で雨から晴れか、晴れから雨へ変わる時にあることが多いので微妙な気象を狙っていくためハズレの確率も出てくるということです。

地元の人たちは、空を見て今日は期待できるぞと思った時に機材を持ち動き始めるとのことです。或いは、現地の状況で即応することも多いとか。私の場合、現地まで2時間以上かかるため、例え電話などで情報をもらったとしても時間がかかります。気象情報などで可能性がある時に出かけるのが通常です。

私が遭遇した一番印象的だった富士山は2016年8月に遭遇したものです。雲が富士にぐるぐるまきにへばりついているものでした。雲がすごいスピードで富士山の周りを回っているのです。まるで巨大な独楽を見ているようでした。

画像をクリックするとFlickrに飛びます。

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