Plus Syndrome
(Plus進化論)


0. はじめに

1. 1993/秋
この頃、Mac愛好の仲間内で、主力機に次ぐ2台目と、名機論が活発になる。基本はPlus、次はSE/30、それからciという話がもっぱら。
ぷらすぅ..プラス..PLUS..Plus..。
そのPlusは初期型のベージュ仕様、それもフロントパネルにロゴが入っていない、一つ前の512Kをアップグレードしたのが良いらしい。マウスもキーボードも前のが良いみたい。
ふ〜む、古いほうが良いんだ。教えてくれる人は20代なのに。
なんで、 10年近く前のマシンに詳しいんだろ。
奴等当時から知っていたとすると、その頃は中高生じゃないか。
既に秋葉原は奥深く歩いていて、探し回れたが、時々Plusは見かけるものの黄色さが気になっていた。だって、煙草のヤニが付いてそうなったとしか思えない。
枯れたような、乾いたアンニュイというか..とっつき難さがいいのか、不思議。モアイ像?

2. 1993/12 Plus購入
見送るうちに、別の大手の店頭にロゴ付、 4MB/20MBHDDのモデルがバッグ付きで登場。
買う。
当日は職場に持ち込んで、お披露目会をした。
かわゆい、ばっちい、思ったより速そう、わぁ古い.. さまざまな反応だった。
使いだして4日目にSadMacが出た。1年保証が付いていたので店に持ち込んだら、
店員:このマシンは古いので、修理出来ないかも。
その場合は、購入金額と同等品の交換になりますね。
私 :冗談じゃない。このマシンだから買ったんだ。
駄目なら、同機種を提供してよ。
店員:とりあえず、預かります。
まずい。Plusを使い続けるには、スペアパーツも自前で用意しなきゃ。
メーカーで補修すると昔の定価ベースのパーツ価格のようだし、動けば良いとのことで今のパーツに交換されることも多いと聞く。[修理の結果]
やはりもう1台必要。
部品取り用のマシンを見に行って店員と話していたら、同年代の小綺麗な身なりをした紳士が近付いてきて、
紳士:このマシンは使えますよ。
メモリが足りないので、増設する必要があるけど。
私 :あ、お使いなんですか。メモリは30pinSIMMですよね。
紳士:そうそう。で、抵抗を切るのですよ。
私 :え? 切る
紳士:ええ、4MBにupgradeされるのなら切る。

ここで話は終わった。知識が足りない。

3. リペア本
情報を求めるときは、いつも本屋。
確か、マックのハード関係のが有ったはず。
自宅近くの本屋に行くと有った。
「Macintosh Repair and Upgrade Secrets」
ぱらぱらめくったら写真や図表が多い。
持っていて損はなさそ。
値段を見ると高い。今までで一番高い。でも迷わず買った。
この本でPlusを開けるには道具が必要なことを知る。
トルクスドライバ、オープナーも買う。
リペア本の記述に従いながらPlusを開けて有名なサインをチェックする。でも、直ぐ蓋をした。
テレビの裏蓋を開けたときと一緒。
目に飛び込んだのが高圧電源注意
ぎょっ!

4. 1994/1 2台目Plus購入
準備は出来た。後は修業だ。秋葉に行って、部品取り用のもう1台を買った。最初のPlusの半額。これが、後々のMac台数肥大化につながる。
早速、裏蓋を開けてサインをチェックしたら、裏蓋の内側の塗装が違う。こっちは真っ黒。サインがよく見えない。
ロジックボードを引き抜き、リペア本を見ながら汗びっしょりで抵抗を切って、Memory upgradeをした。もう1MBには戻れない。

5. Programers Interuput Switch
使っているうちに爆弾が出るのは、Macの常だが、リセットのスイッチが付いていない。聞けば、向かって左側の底に近い部分に取り付けるスイッチがあるという。秋葉のショップで見かけるPlusには付いていたり、いなかったり様々。爪楊枝で代用できるというので、これに従った。
ある日、秋葉の中古屋でベージュのマシンを見付ける。奇麗だ。インタラプトスイッチも付いている。Plusの下には同色のアップルマーク付きHDDも有る。

私 :インタラプトスイッチだけ分けてくれませんか
店員:これは、本体の付属品です。
これだけをお売りすることはできません。
私 :全部を買うしかないの?
店員:そうですね。
希少品だからお得だと思いますよ。
インタラプトスイッチ1個を欲しいだけなのに、10万円も払えるか。と、その時は思ったけど、相当の美品だった。ベージュのインタラプトスイッチを入手するのは1年以上してからになる。このPlus、2日後には売れていた。同好の士多し。

6. 天井部に付けるファン
Plusはファンを内蔵せず、自然対流での換気による熱発散をしているため、アナログボードに負担をかけると高熱を発し故障の元になる。Memory upgradeでも影響があるという。
夏場ではこれがないと時々突然ダウンすることもあるそうだ。Plusの左サイドから扇風機の風を当てるだけでも効果があるとか。大事に使うには熱対策がポイントとアドバイスを受ける。
getしたのが天井部の凹みにはめるファン
知り合いの手製ながら、これを付けると向かって左側の体温が上昇しないらしい。作ってもらったのは、アクリル板を加工し、ファンを組み込み、スイッチを付けたもの。電源は付いていない。12V仕様のファンだったので、汎用のACアダプタを調達し、自分でつないでみた。動かすと若干の風切音はするが、心地よく風を送る。ふうむ..こんなので冷えるのだろうか?
着けてみた。起動して2時間くらい放置する。左肩を触ってみると熱くない。さすがに効果がある。こりゃ..必須アイテムだ。
秋葉を歩いていたら、ジャンク店の隅っこにアルミ製の三角っぽい金具が置いてある。ファンが付いていて、コードが伸びている。

私 :これは何をするものですか。
店員:昔のマックの冷却ファンだよ。
私 :昔のマック?
店員:512KとかPlusとか。
私 :高い(\9,800)のと安い(\2,500)のとの差は?
店員:電源付きはアクセラレータ用。
私 :安い方下さい。

アクセラレータは難しいものという先入観があり、自然に不要という認識を持っていたのでこの選択となった。リペア本を参考にしてこれを取り付けてみた。Plusを完全に分解するのは、これが初めて。ねじへの力の入れかたが微妙。FDDの取り付けは結構難しい。ファンは100V用なので、リペア本を頼りに、アナログボードの抵抗のリード線からとる。動かしたら結構静か。蓋をして起動し画面を見たら揺れている。干渉だ。結局、外すはめになった。

7. IMを選びたいっ
使いだしたら不便を感じる。それも経験がある不便さ。ciでMacを始めたけど、初めはKT6.0.7で、IMは漢字変換2.0。半年でKT7に変わって、ことえりからATOK8に慣れてしまっていた。
漢字変換2.0を避けるため、 System7.0.1+GomTalk+VJEを入れて使うけど、 IMはATOK8がずば抜けて使いやすい。でも、メモリ上限4MBのなかで、「7」にするとSystemに2.3MBもメモリをとられたり、速くなかったりする。せめて漢字変換に時間がかかるのを何とかしたいと思っていたら、アクセラレータとういうのがあり、物によってはciに追い付くという。
ううむ、アクセラレータ、難しそうだけど、心地よい響き。
「7」へのこだわりは、「6」で経験したデスクアクセサリとかフォントの組み込みの面倒さも有った。「7」は、以前の「6」に比べて大幅に使いやすい。マシンは古くてもSystemは新しいのが動かないとね。
でも、漢字Talkは、英語版のメニューに比べるとイマイチ。これだけは「7」より「6」の方が絶対に良い。「特別」と「スペシャル」は、「特別」(7)の負け。だから、自分は英語版メニューにこだわっていたんだ。

8. アクセラレータ
仲間達は通信販売やBBSでPlusにアクセラレータを載せ始めている。68020/16MHzや68030/16MHzなど。ブレインストームというのはCPUupgradeではなく独特の方式だとか。店でやってくれるところも有るようだが、今後の自前修理も考え、自分で出来る方法を考える。
ポイントは専用工具と専門技術を必要としないこと。
それに解説書は日本語の方が好ましい。結局、半田付けが不要の物を選ぶことにした。
68030/16MHzのアクセラレータを新橋の老舗で扱っていると聞き行ってみた。秋葉の改造ショップより安い。即購入し付けてみた。取り付けるときは、緊張しまくり。アクセラレータカードをつけるのだけど、スロットがないので68000の上に樹脂製のソケットを取り付け、それにカードを挿すという方式。正にプロセッサダイレクトスロット−PDS−だ。
アクセラレータの名称は MicroMac Performer
このソケット、KillyClipといい、透明な樹脂製。68000に取り付けるのは容易ではなく、ピンを曲げないように気をつけながら、力を要する。
クリップを取り付けた後、アクセラレータカードを取り付ける。
うまく行った。取り付けてみたら、はっきり言って速い。使える。
オリジナルの3倍程度の速さなんだけど十分。

9. 通信でPlusをget!
Plusが2台有る。1台はアクセラレータ付、1台は画面が不調の部品取りマシン。
NiftyのBBSを見ていたら初期のPlusを譲るという人がいる。
メールを出したら譲るとのこと。
受け取りに行ったら2台有ると。ただし、1台は不動品。
両方譲ってもらった。

10. 512Keの筐
512Keに関心を持つ。当初のフォルムにPlusの機能を詰め込んだ物。インテリを感じる。秋葉で、ケースと壊れたアナログボード、CRTというのが有り、背中の赤いロゴに惹かれて買ってしまった。バッテリケースも赤なので、壊れているのを承知で置いてある。
Niftyでパソコン通信をしていたが、通信ツールはComNifty、ブラウザが茄子R、ログカッターに魔法のナイフ、テンプレートをぞーさんというフリーウェアの定番で固めていた。今も、構成は同じ。この茄子という超便利なツールは512Keで作られたというのを聞き付け、512Keに憧れを持っていた。Keのeはenhansedの意味で、知性を感じたものだ。

11. 完全なジャンク品
入手した3台目のPlusは、ロゴなし、ショートタイプキーボードのもの。しかも、マウスは2つネジのクリック感が良いタイプ。
CRTとアナログボードは良好。悪い部品を集めて、残りを使って組み立てたら完動品が出来上がるという経験をした。
不動品の方は、ロゴあり、ショートタイプキーボードでマウス無、ロジックボード不良品だった。
良くない部品を集めた方は完璧な不動品になったけど。

12. コレクション
4台になったときに較べることを思い付く。フロント、裏蓋、ロジックボード、アナログボード等、色々なパーツを較べて、参考書で確かめる。
Plusは長期間販売されていたこともあり、upgrade品も有ったりして、個性が強い。
初期型、後期型、修理品、オリジナルと色々有りそうだ。

13. ショートタイプキーボード
ショートタイプキーボードは使いやすい。
肩の内側にぴたっとはまる感じだ。
10Key付きのキーボードははやや長めのようにも思える。
10Keyを使うときは、それだけをキーボードにつなげられれば良い。
というニューメリックキーパッド、綺麗なものが入手できた。

14. BackPac
仲間内でのレア物話題は、BackPac。不動品を入手しただけでも大騒ぎ。
そんな中、白いBackPacPlusがBBSに登場した。色めき立ち、熱いメールを送る。そしたら、譲ってくれるそうだ。
40MBの物で完全に作動するプラチナPlus。ん?5台目だ。

15. Plusのupgrade
16MHzのアクセラレータ付のPlusを使っていて、他のアクセラレータが気になりだした。
雑誌等で調べてみると、25MHzや33MHzもある。
秋葉の改造ショップでは、33MHzのPlusが16MBのメモリ載せて1GBのHDDを従えて動いていた。速い。

私 :速いですね。自分でも出来るかな。
店長:この33MHzはSIMMを選ぶので25MHzが良いよ。
私 :買います。
68030/25MHz MicroMacMultiSpeed
ベースのノーマルPlus環境は2セット有るし悠々。とのつもりで、セットしたら動かない。起動はする。でも不安定。
色々試したらSIMMの速度の関係のようだ。70nsではOK。
CompactVirtualを仕込んで、上限4MB/overの16MBの世界を楽しめる。

16. アクセサリ
速くなり、安定すると付加価値をつけたくなる。
機能的にも必要なものとして、スタンド、外部排気ファン。
スタンドは首振り機能、ファンは内部冷却が目的。
スタンドは秋葉某所でジャンク物を拾い、外部ファンはBBSで入手できた。
画面フィルタ、マウスポケットは欲しいけどベージュ物がない。先のご縁に委ねることになった。
ベージュで欲しいもの..インタラプトスイッチとマウスポケット

17. 128Kとの出会い
秋葉には幾つか店があるものの、U.S.はどーなのか。仲間がU.S.のアウトレットショップのカタログを見せてくれた。128K,512Kなんかが50-100ドルで有るという。
ベージュの本体、アクセサリ類を注文した。128K、Fan、Mousepocket等。
数箇月して届いたが完全に動く。背中のMacintoshのラベルは神々しくさえ見えた。
ラベル..マシンの背中のロゴは、そのマシンの勲章の様に見えるのだが、バリエーションを確認したくなるのが好き者というもの。Macintosh、Macintosh128K、Macintosh512Kは、確認しているが、Macintosh512Keというロゴが存在するかが関心の的。どうやらこれはないようだ。機種の詳細を示す、E、Wの記号で区別するのが正解みたい。
このマシンが全ての原点。
これさえあれば、あの1984年発表当時の興奮を追体験出来るはず。このマシンは拡張性を拒否しているので、外側に幾つかのアクセサリを用意しないといかんぞ。FDDとプリンタと後は何かな?
あ、そうそう、ソフトが必要。パッケージの箱も欲しい。雑誌で見た、背面コネクタを純正ケーブルで埋め尽くしたい。たった4本だけど。
遂に10年前に戻れる機会を得た。

18. セット物を入手
昔、Macintoshを教えてくれた人から連絡が入る。私がベージュマックに凝っていることを伝えると、色々手持ちのマシンを譲ってくれるという。なんとラッキー。搬送用にPlusの白箱を送る。送られてきた物は、ロゴ無しPlus、ショートタイプキーボード、2つねじマウス、KENSINGTONのフィルタ、 SystemSaverMac、HD20の交換用HDD、Classicのロジックボード、ソフト山盛り。狂喜した。
SystemSaverMacはゆっくり回るタイプの音楽用ファンに取り替えられていて、画面への影響も全く無し。ショートタイプキーボードは仮名付きのもの。
ソフトはMacintosh日本上陸時から数年間の貴重なオリジナル。HD20の交換HDD -SONY製- も付いていた。

19. HD20
ベージュマックの台数が増え、アクセサリもそこそこ揃ってきたのに、足りない物の代表がHD20
Plusのことを書いた参考書で知り、SCSIポートではなくFDDポートにつなぐHDDという変わった機能に憧れを持っていた。
動かしてみると味がある。そして間違いなく遅い。その遅さが実に楽しい。
こいつはノーマル環境で昔のSystemで動かして初めて味が出る。

20. 400KFDD
BBSで400KFDDをgetした。128Kを持っていれば、当然外部FDDは欲しくなる。でも探しても転がっている物ではない。
運良く修理物を大量に放出される方がいて、メールを出したら、「大事に使ってください」とのことで箱付きで送られてきた。
新品同様の美品なのでメールを出したら、リペアの方法を教えてくれた。ポイントは、分解掃除にあるという。なんでも、お風呂に入れて乾かした後、グリスアップするそうだ。乾燥はエアコンプレッサで水を切り、ドライヤ仕上げとのこと。奥が深い。
この400KFDDは、動作させると口から中の赤い光が見えて妖しい雰囲気を醸し出す。

21. 800KFDD
Plusを引き取った際にの付録として800KFDDが付いてきた。
薄型のベージュ物。
これまでApple3.5Driveは持っていたが、ベージュマックにはこちらが似合う。

22. プリンタ
Imagewriter、ImageWriterIIをBBSでgetして一息をつく。
Imagewriterはオリジナルの箱がついてきて、 ImageWriterIIは、AutoCutSheetFeederやThunderScanが付いてきた。
更に未使用のリボンやリボンにインクを塗布して再生するToolまで..。

23. Gemini20
ベージュマックのアクセサリやソフト・参考書を求めてBBSを探す。ある日、ベージュのGemini20搭載Plusが出てきた。焦ってメールしたら、色々付けてくれるという。
HDD、SystemSaverPlus、MousePocket、Filter等。届いたPlusを起動させたら、GemStartのジェスチャーアクションが楽しい。
しかも、MultiSpeedより速く感じる。 SpeedoMeterで計ったらSCSIが速い。動きが軟らかい。
当然の事のように裏蓋を開けてみた。ロジックボードを引き出せない。シャーシにガムテープで絶縁風のプロテクトをしてあり、ちょっと手を着け難い。補助電源を載せていて、本体S/W部分ともつないである。容易には分解できない。マニュアルが必要だ。
通信仲間に応援を求め、類似Geminiのマニュアルを送ってもらった。参考にしようとするが、全貌を掴むのに相当時間がかかってしまった。
Geminiに大きな関心を持ってしまい、これの最高速はUltraというのを知る。68030/50MHzなんだ。夢が広がる。
当時のTips本によると、Geminiは簡単にClockupが出来るという。オシレータを周波数の高いのに交換するだけで速さを得られるようだ。
40MHzのオシレータを50MHzに代えたら、即速くなった。
よし、これならということで66MHzにしたら、動かない。
50MHzのオシレータで快適環境を楽しむ。
25MHzね。

24. 当時の環境の再現
Plusは拡張性があるとは言っても昔のマシン。だから拡張機器が容易に入手できる訳ではない。
BBSや秋葉散策で物が出ていてもそれを知らないことには見逃してしまう。情報は既に枯れていて新しいは殆どない。古い本や雑誌を見ることで当時の拡張機器の細かい情況が分かる。更に国内だけではなく本場U.S.のも大いに参考になる。BBSや知人から昔の雑誌を入手しては貪り読んだ。
当時のPlusの機能は、パソコンの中では、ずば抜けていたようでスキャナなんかも既に有った。
Thunderscanという製品は、Imagewriterのプリンタヘッドを交換しヘッドでスキャンするという物。知って、半年で入手した。正直、面白いが熱意がないと使いこなせない代物。でも、なかなかの進歩的技術を感じ、手放せないアクセサリとなった。
巨大なSIMMや2MBを確保するためのメモリカードを知ったのもこの頃。ロジックボードの幅一杯の大きさのSIMMはたくさんのchipを載せて1MBを実現する。
大袈裟だし、発熱量も凄そうだが、不思議に愛着が涌いてくる。

25. 通信専用機
Plusを使う。目的は通信。文字の読み書きが中心なので9インチモニタとショートタイプキーボードの組み合わせが心地良い。
68030/25MHzの速さで小さい9インチの白黒画面一杯に表示される文字は、知的だ。マウスは//c用のに替えた。2つねじタイプのはクリックボタンの位置がちょっと高い。
外部HDDはミニランドセルと呼んでいる、背中のSCSIポ−トに直接刺すタイプ。 BackPacコンプレックスから解放される逸品。
Plusは通信機として十分現役で動き続けている。
でも、512Kへの郷愁は募る。あの赤い背面ロゴが魅力的。GeminiのPlusへの適合性は極めてセンシティブ。512KにGeminiを載せるのは極めて難しいと思うが、その512Kは動くものが手元にない。そんなとき通信仲間が私のベージュPlusと512Kを交換して欲しいと言ってきた。喜んで応じた。開けてみたら初期バージョン。驚喜!フライバックトランス、アナログボードとロジックボードをつなぐ電源ケーブル等が初期仕様で最近では見掛けない物。これを壊してしまうと勿体ないので、ロジックボードを探すことにした。
秋葉の馴染みの店に行くと、128KのCPU無しのボードを売っている。これでも代用可能。Geminiをセットしたら動かない。

通信機は、依然Plus!

26. テクニックも必要に
秋葉に68000を売ってる所があるとの情報。
店の前のジャンク箱にプリンタ基板が入っていてそれに68000が刺さっているとか。行ったらその通りで3枚getした。
この68000を128KのCPUソケットに刺して起動したらきっちり動く。これで128Keのベースが出来上がった。
1/8MBのPlus仕様なんて使い物にならないかな。Geminiを挿すためには68000にピンを建てる必要がある。
以前は、アクセラレータを選ぶときに、半田不要を条件としたが、Geminiに関心を持ってからは、半田付けが必須となった。
なんといっても接触不良が一番の問題。半田付けの道具も一通り揃い、大概のことは出来るようになった。
ベージュマックの中は相当に空間がある。
補助電源を入れれば、内蔵ファン、内蔵HDD、モデムや電圧計、温度計も使えるようになる。メーターや可動部を外に出すということも意味が有れば出来ないことはなさそうだ。
電圧は、5.00Vを意識していれば大丈夫。テスターできっちり合わせられる。コアドライバを使って画面調整も自在だ。長年の使用で縮んだ画面を伸ばすと疲れがとれるように思える。お疲れ様って感じ。
アナログボードを強化して、アクセラレータの負荷を軽減させるのが長生きの秘訣のようだがまだ試せていない。Heavyduty仕様のアナログボードというのも有るようだ。

27. 理想のベージュマック
ベージュマックの理想形は、人それぞれ。私は、静かで速いのが好き。プアーなマシンを強化して使いたい。機能を目一杯使うというのは、価値が有るように思える。要は、512Keを速く使えれば良いということ。それがPlusの進化形かも。512KをKeにして、アナログボード、内部の電源ケーブルを強化する。内部ファンとHDD用に補助電源を用意し、GeminiのSCSI端子にHDDを取り付ける。シリアルポートにモデムを付けてその先にPHSを付けようかとも考えたが、内蔵化出来そうにないのが残念。出来上がりは、68030/25MHzの白黒画面ベージュマックで、800KFDD、HDD内蔵、静かでショートタイプキーボードが使えるという物。外へのつながりは、電源、LocalTalk、モデムケーブルだけでシンプル。これの評価は?
1984のGUIパソコンで今日も通信をする。それもヘビーに。チープなベースマシンに手を加え、新鋭機に負けない使いやすさを実現する。やっぱり、使うことに意義がある。目的に見合うベストマシンをカスタマイズすることは道楽。それに主義主張やうんちくを盛り込めれば最高。Plusから進化する。もっとpoorに、もっとcheapに。使い続ける気力とテクを維持して。目標は128Kをfull-upgradeで使うこと。